三重大学医学部附属病院 山本 憲彦 先生

三重大学病院初期研修プログラムって?

三重大学臨床研修キャリア支援センター・初期研修部門長の山本 憲彦です。

自分は、自治医大出身で、義務年限中は、宮川村報徳病院(現大台町報徳診療所)、紀南病院、鳥羽市立相差診療所などに勤務して参りました。現在、三重大学の初期研修部門を取り仕切る立場であり、三重大学病院での初期研修について”宣伝”させて頂きます。

*三重大学初期研修プログラムよいところあれこれ

診療における良い所

三重大学病院は、県内の各病院で、診断・治療に難渋した多種多様な症例も集まってきます。このような症例に関して、患者を救うという一つの目的のために、専門医と共にディスカッションし、試行錯誤し取り組むこという、あなたの医師人生を充実したものにするための貴重な経験が出来ます。大学病院での研修において、「じゃあ、common diseaseはどうなんだ?」と聞かれます。

他病院で、診断・治療に難渋された症例に取り組むこと、又、その過程で頭を必死に使って考えることが、“common disease”をあまり経験できなくて医師としての実力が劣る結果になるのでしょうか?

自分は、むしろ逆であると思います。男子陸上100mで一世を風靡したウサイン・ボルト。

彼は100mを、周りの状況も確認しながら、おそらく余裕を持って、10秒以下で走り抜けることが出来るでしょう。逆に、最近、レベルは上がってきたとは言え、日本男子100mで10秒を切る選手は未だいません。おそらく10秒0台で周りを余裕を持ってみながら、走り抜けることが出来る選手もいないのではないでしょうか。(この原稿が出る頃、誰か日本人選手で10秒切っていたらすみません)

そうです。あなたは、大学病院の初期研修プログラムを利用することで、余裕を持って100m10秒を切れる選手になることが出来るのです。それだけ、懐が深い医師になることが出来るのです。今、大学病院初期研修中の皆さんも、着実に100m10秒を切れる選手になって行っています。このような医師になることは、将来どのような病院に勤める、どのような診療科に行くことになっても大切な事であり、このような世界を知ることは、とりもなおさず患者にベストの治療を提供できる(提案できる)ことになるのです。

もちろん、当プログラムは、2年間のすべてを大学病院で研修を行うわけではありません。

完全オーダーメードで研修医の希望により、1年間は、豊富な県外・県内市中病院で研修することが出来ます。みなさんの想像する市中病院のメリット、大学病院のメリット、いいとこどりで、経験して頂くことが出来ます。

人との交わり・指導体制における良い所

大学病院には、非常にたくさんの指導医がいます。上記の、多種多様な症例と出会うと共に、多種多様な指導医と交わることが出来ます。

この中で、自分のロールモデルを見つけていくことは、必ず長い医師人生の糧になります。自分自身も、これまで、様々な魅力ある指導医に指導して頂き、今があります。今でも、初期研修中に、叱られたこと、共に、診断、治療で悩んだことなど、昨日のことのように思い出されます。多種多様な指導医と出会い、将来の糧としていきましょう。

患者と交わること

よく医療現場におけるコミュニケーションスキルの重要性云々。。などが、叫ばれて久しいです。私見ですが、この、「コミュニケーションスキル」という言葉に少し違和感を覚えます。特に、患者と、信頼しあい良好な関係を保っていくために必要なことはスキルではありません。やはり、「ココロ」だと思います。いくら、表面上の態度、言葉、質問の仕方などのスキルを磨いても、「ココロ」なくしては、まさに机上の空論、患者に伝わることはないでしょう。如何に、その「人」に興味を持つか、好きになるか、真摯に対応するかが重要ではないでしょうか。(これもなかなか言葉に表せませんが。。。)自分の尊敬する先輩は、患者が辛いとき、じっと、ベッドの上に共に腰かけて、黙って「うんうん」と話を聞いて、最後には、黙ってそっと患者の肩に手をおいて去ることもあったと聞きました。それでも、患者を満足させることは出来ると。。

三重大学オーダーメードプログラムではこのようなことも伝えていきたいと思います。

というわけで、三重大学初期研修部門長として三重大学初期研修の魅力について、思うところを私見も交え述べました。是非、三重県大学初期研修プログラムを利用して、”良い医師“になろうではありませんか?

お待ちしております。

 

日本内科学会総合内科専門医
日本消化器病学会 専門医
日本肝臓学会 専門医
日本内視鏡学会 専門医
がん治療認定医機構 がん治療認定医
国際メンターシップ協会アソシエートメンター