MMC卒後臨床研修センター理事長の竹田です。よろしくお願い申し上げます。
Mie Medical Complex (MMC)という構想は、私達が若い頃(20年程前)、三重大学医学部の将来構想委員会において 最初に取り上げられ議論されたと記憶しています。三重県の医療を良くするためには、県内の医療機関がそれぞれの専門性や 特長を生かしながら役割分担し協力し合うことによって県全体の医療レベルを総合的に高めて行くことが大切である というもので、アメリカのテキサスなどにみられる病院複合体を意識したものであります。確かに着想としては素晴らしく、 また三重県の医療界はそれを実現し易い状況下にありましたが、実際には様々な問題があり、小児科など一部の診療科を除いて ほとんど機能していなかったというのが実情であったといえると思います。
平成16年から新しい卒後臨床研修制度が始まり、県内の医療機関が一体となって研修医の受け入れ体制を 整えなければならないということになり、これがちょうどMMCの構想に合致しました。また地域医療の崩壊ということもあり 相互に医師派遣や診療支援を行うために、県内の病院が緊密に連絡を取り合うことが必要となって来ました。 そこで平成16年にMMC卒後臨床研修センターが構築されました。歴代の足立、内田両理事長をはじめセンターのスタッフの ご尽力と県内病院の諸先生方のご協力によりセンターはうまく機能し、県内の卒後臨床研修医数は年々増加して平成20年度の マッチ数は90人を数えるに至りました。医師派遣や診療支援に関しては今一つでありますが、研修医対策としてはある程度 効果があったと思われます。
ご周知のごとく平成22年度から現在の卒後臨床研修制度が改善されて新しくなりました。都道府県ごとの定数の設定、 研修カリキュラムの柔軟化など、かなり大幅な変更となります。なかでも厚労省としては、規模の大きな基幹病院と中、 小規模の協力病院とが一緒になり協力して卒後臨床研修を遂行する病院群の構築を推奨しています。各都道府県に複数の 病院群を創り、病院群ごとに構成病院の特長を生かした多様性に富んだ研修プログラムを作成し、少しでも多くの研修医が 地方に残ることを目指しています。この病院群という概念こそ、まさにMMCの構想そのもののように思われます。 三重県内に幾つか魅力ある病院群を形成し、一人でも多くの卒業生が県内で研修することを強く望んでいます。







